自分で描いた漫画は、出版社を通さなくてもインターネットで販売できます。
SNSに漫画を投稿している。
趣味で長年漫画を描いている。
同人誌を作ってイベントで販売している。
Webサイトで作品を公開している。
そんな人の中には、
「自分の漫画をネットでも販売してみたい」
と考えたことがある方もいるのではないでしょうか。
現在は、電子書籍として販売する方法だけでなく、PDFなどのデジタルデータとして販売したり、自分のブログやホームページから直接販売したりする方法もあります。
この記事では、自作漫画を個人でネット販売する主な方法と、それぞれの特徴を紹介します。
自作漫画は個人でも販売できる
自分で制作し、販売する権利を持っている漫画であれば、個人でも販売できます。
出版社と契約して商業出版することだけが、漫画を販売する方法ではありません。
たとえば、
- 電子書籍として販売する
- PDFなどのデータとして販売する
- コンテンツ販売サービスを利用する
- 同人誌として通販する
- 自分のブログやホームページから販売する
など、さまざまな方法があります。
数百ページある長編作品だけでなく、短編漫画やイラストを組み合わせた作品集などを販売することもできます。
大切なのは、
「どんな形で読んでもらいたいか」
に合わせて販売方法を選ぶことです。
自作漫画をネット販売する5つの方法
漫画を販売できる場所は一つではありません。
作品の形式や読者、今後の活動方法などによって適した方法は変わります。
1.電子書籍として販売する
代表的なのが、電子書籍ストアを利用する方法です。
作品を電子書籍として登録し、ストアを通して読者へ販売します。
電子書籍を普段から利用している人にとって購入しやすく、漫画を「本」として販売したい場合に向いています。
一方で、登録方法やファイル形式、販売条件、手数料などはサービスによって異なります。
販売を始める前に、それぞれのサービスの条件を確認しておきましょう。
2.同人・コンテンツ販売サービスを利用する
漫画やイラストなどの創作物を販売できるサービスを利用する方法です。
すでに創作物を探している利用者が集まっていることが大きな特徴です。
自分で販売サイトを作らなくても商品ページを用意でき、サービスによっては決済やデータの受け渡しなども行えます。
ただし、多くの作品が販売されているため、
「自分の漫画をどう見つけてもらうか」
も重要になります。
3.PDFなどのデータとして販売する
完成した漫画をPDFなどのファイルにして販売する方法もあります。
電子書籍ストアへ登録するのではなく、一つのデジタル商品として販売します。
たとえば、
- 短編漫画
- Web漫画のまとめ版
- 過去作品集
- イラスト+漫画の作品集
- 制作資料付きの特別版
- 漫画+あとがき
- 漫画+設定資料集
など、比較的自由な形で商品を作れます。
「電子書籍を出版する」というより、
「自分の作品をデジタル商品として販売する」
と考えると分かりやすいでしょう。
4.紙の同人誌・冊子として販売する
漫画を印刷し、紙の本としてネット通販する方法もあります。
イベントで販売した同人誌の残部を通販したり、ネット販売を前提に冊子を制作したりすることもできます。
紙の商品では、
- 印刷費
- 在庫
- 梱包
- 送料
- 発送作業
なども考える必要があります。
デジタル販売と比べて販売者の作業は増えますが、
「実際の本として手元に残る」ことには、
紙ならではの魅力があります。
5.自分のブログやホームページから販売する
すでにブログやホームページを持っているなら、そこから漫画を販売する方法もあります。
作品紹介ページを作り、
「購入はこちら」
というリンクを設置するだけでも販売への入口になります。
特に、すでにWeb上で作品を公開している人にとっては相性のよい方法です。
読者が作品を読んでいる場所から、そのまま購入ページへ移動できます。
「漫画を売る場所」と「読者を集める場所」は別でもいい
漫画をネット販売しようとすると、
「どこで販売すれば人が来るのだろう?」
と考えがちです。
しかし、
漫画を売る場所と、読者に作品を知ってもらう場所は同じである必要はありません。
たとえばSNSで漫画を公開しているなら、
SNS
↓
作品を知ってもらう
↓
プロフィールや投稿から販売ページへ案内
↓
購入
という流れを作れます。
ブログで漫画を公開しているなら、
ブログ
↓
作品を読む
↓
続きやまとめ版を紹介
↓
購入
でも構いません。
販売場所そのものに大量の人を集めるのではなく、
すでに読者がいる場所から、購入できる場所へつなぐ
という考え方です。
無料公開した漫画でも販売方法は考えられる
「SNSですでに無料公開してしまったから売れない」
と思う必要もありません。
無料公開と有料販売を組み合わせる方法があります。
たとえば、
SNSでは短編を公開する。
第一話を無料公開する。
Webでは通常版を公開する。
そして販売版には、
- 全話をまとめる
- 高解像度で収録する
- 描き下ろし漫画を追加する
- あとがきを追加する
- 設定資料を収録する
- 未公開イラストを追加する
といった違いを作る方法があります。
読者にとって、
「無料で読んだけれど、作品をまとめて手元に置いておきたい」
と思える商品なら、無料公開と販売は必ずしも矛盾しません。
最初から長編漫画を用意しなくてもいい
漫画を販売すると聞くと、
「単行本一冊分くらい必要なのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、商品として成立するかどうかはページ数だけでは決まりません。
短編作品をまとめる。
数年前に描いた漫画を再編集する。
シリーズ作品を一冊にまとめる。
漫画とイラストを組み合わせる。
制作過程や設定資料を追加する。
すでに持っている作品を整理するだけで、一つの商品になることもあります。
最初から販売用の大作を描くのではなく、
「今まで作ったものの中に、まとめられる作品はないか?」
と探してみてもいいでしょう。
漫画を販売するためだけにネットショップを作る必要はない
複数の作品やグッズを継続的に販売したい場合には、ネットショップを作るメリットがあります。
作品一覧を見せたり、商品をまとめて管理したりしやすくなるからです。
しかし、
「この漫画を一冊だけ販売してみたい」
という場合はどうでしょう。
ネットショップを作る。
デザインする。
商品を登録する。
決済を設定する。
ショップの使い方を覚える。
ショップそのものを管理する。
漫画を一つ売ろうとしただけなのに、いつの間にか別の仕事が増えてしまうことがあります。
必要なのが一つの作品を購入できる入口だけなら、もっと小さな販売方法を選ぶこともできます。
漫画を描いていたのに、いつの間にか販売担当者になる
漫画をネットで販売し始めると、作品制作以外にも仕事が発生します。
販売ページを作る。
価格を設定する。
注文を確認する。
問い合わせへ返信する。
購入者へデータを送る。
紙なら梱包する。
発送する。
在庫を管理する。
売上を確認する。
宣伝する。
これらも販売には必要な仕事です。
でも本来やりたかったのは、
漫画を描くこと
だったはずです。
作品を売ることは大切ですが、販売作業に時間を使いすぎて、新しい漫画を描けなくなってしまったら本末転倒です。
だからこそ、
販売に必要な作業は、できるだけ小さくする。
という考え方も大切です。
漫画家には、漫画を描いていてほしい。
漫画を描くには時間がかかります。
ネームを考える。
構図を考える。
下描きをする。
ペンを入れる。
仕上げる。
何日も、何週間も、ときには何年もかけて作品を作ります。
そして、ようやく完成した。
ところが、
売ろうとした瞬間から、漫画とは違う仕事が始まります。
販売サイトを作る。
決済方法を調べる。
購入者へファイルを送る。
販売システムを管理する。
もちろん、それ自体を楽しめる人なら問題ありません。
でも、
漫画を描くことが一番好きな人には、できるだけ漫画を描いていてほしい。
販売の仕組みは、そのためにあります。
MORI MORI CARTなら今いる場所から漫画を販売できます
MORI MORI CARTでは、漫画のPDFなどのデジタル商品を登録して販売できます。
商品を登録すると、購入リンクや販売カードを作成できます。
そのリンクを、
SNS。
ブログ。
WordPress。
自分のホームページ。
などへ設置します。
つまり、
漫画を描く
↓
MORI MORI CARTへ登録する
↓
いつものSNSやブログで紹介する
↓
読者が購入する
↓
決済後、読者が作品を自動でダウンロードする
という販売方法です。
新しいネットショップへ読者を一から集め直すのではなく、
すでに作品を見てもらっている場所に「購入できる入口」を追加する。
そんな使い方ができます。
購入後のデジタル商品の受け渡しも自動化できるため、注文が入るたびに販売者がファイルをメール送信する必要もありません。
深夜に漫画が売れても、
寝ていて大丈夫です。
翌朝、また漫画を描けます。
▼ブログやWebサイト用の販売カード例
▼SNSでの投稿例

SNSで漫画を公開している人にも使える
SNSで漫画を発表している人なら、すでに作品を見てくれる場所を持っています。
その場所を捨てて、新しい販売サイトへ活動拠点を移す必要はありません。
普段通り漫画を投稿する。
プロフィールへ販売リンクを置く。
新刊を出したら投稿で紹介する。
無料公開した作品のまとめ版を販売する。
そんな小さなところから始められます。
「発信する場所」と「決済する仕組み」を分ける。
そう考えると、漫画のネット販売は少しシンプルになります。
まず一作品だけ販売してみる
漫画を販売するために、最初から大きなショップを作る必要はありません。
商品を10作品用意する必要もありません。
立派なブランドを作る必要もありません。
まず、
一作品だけ売ってみる。
それでも十分です。
すでに描いた短編でもいい。
昔の作品をまとめてもいい。
SNSで公開していたシリーズでもいい。
販売してみて、
読者から反応があった。
思ったより購入してもらえた。
別の作品も欲しいと言われた。
そうなってから、次を考えればいいのです。
逆に、
「自分にはこの販売方法は合わないな」
と思ったら、別の方法を試すこともできます。
個人で販売できるからこそ、最初は小さく始められます。
漫画を「描く」から「届ける」までを、自分で選べる時代
以前なら、自分の漫画を広く販売するには出版社や流通など、多くの人や仕組みが必要でした。
現在は電子書籍やコンテンツ販売サービス、SNS、自分のWebサイトなど、個人が作品を届けるための選択肢が増えています。
だからこそ、
すべてを自分でやらなければならない
と考える必要もありません。
作品を描く。
読者と交流する。
販売する。
決済する。
商品を渡す。
それぞれについて、自分に合ったサービスや仕組みを選べます。
自分の漫画を売ってみたいと思ったら、まず考えてみてください。
どこで売るかより、どこなら今の活動を続けながら売れるのか。
販売することが、新しい作品を作る時間まで奪ってしまわないように。
漫画家には、
漫画を描いていてほしいのです。
