「自分で作ったものをネットで売ってみたい」
そう思ったとき、
「じゃあ、ネットショップを作らないと」
と考える人もいるかもしれません。
でも、売りたいものがまだ一つしかなかったらどうでしょう。
自分で作ったアクセサリーが一つ。
趣味で作った冊子が一冊。
自分で撮った写真。
イラスト。
PDFにまとめた資料。
Excelで作ったテンプレート。
これを一つ試してみたいだけなのに、
ショップ名を決めて、デザインを考えて、いくつも商品を並べて、お店全体を準備する。
そこまで必要なのだろうか?
一つの商品を売るために、必ずネットショップを丸ごと作る必要はありません。
もっと小さく、
「この商品を買えるページを一つ作る」
ところから始める方法もあります。
「ネットで売る=ネットショップを開く」とは限らない
ネットで商品を買うとき、私たちは大きなネットショップをよく利用します。
たくさんの商品が並んでいる。
カテゴリーから探せる。
買い物かごへ商品を入れる。
複数の商品をまとめて注文する。
これは、多くの商品を販売するには便利な仕組みです。
一方で、これから初めて販売する人が、
「とりあえず、この一つだけ売ってみたい」
という場合には、少し大げさに感じることがあります。
それに利用料と手数料が大きくかかりますし、
発送までのタイムリミットや、
同業他社との戦いなど、
頭の痛いことは多くあります。
必要なのは、お店そのものではありません。
まず必要なのは、
欲しいと思った人が、その商品について確認して購入できる場所
です。
商品が一つなら「商品ページ一つ」からでも始められる
たとえば、自分で作ったアクセサリーを一つ販売するとします。
購入する人が知りたいのは、
どんな商品なのか。
いくらなのか。
送料はいくらなのか。
どうやって受け取るのか。
どうやって支払うのか。
そして、
どこを押せば買えるのか。
こうしたことが分かる商品ページがあれば、一つの商品を販売するための入口を作ることができます。
SNSに商品の写真を載せているなら、そのページへ案内する。
ブログで作品を紹介しているなら、その記事から案内する。
ホームページを持っているなら、そこから案内する。
つまり、
今いる場所に「買える場所」への道を付ける
という考え方です。
こんな人なら「一つだけ販売」が向いている
たとえば、こんな場合です。
「趣味で作ったものを初めて販売してみたい」
「自作したPDFを一つだけ売ってみたい」
「Excelで作ったテンプレートを試しに販売したい」
「SNSへ載せているイラストを販売してみたい」
「自分で作った本や冊子の在庫が少しある」
「ハンドメイド作品が完成したときだけ販売したい」
この段階では、
これから何十種類も商品を販売するかどうか
なんて、まだ分からないこともあります。
それなら最初から大きなお店を用意するのではなく、
まず一つ販売してみて、そのあと考える
という順番でも構いません。
ネットショップを先に作ると「店を作ること」が仕事になることもある
もちろん、ネットショップそのものが悪いわけではありません。
商品が増えてくれば、とても便利です。
商品をカテゴリーごとに並べたい。
いろいろな商品を見てもらいたい。
複数の商品をまとめて購入してもらいたい。
ショップとしてブランドを育てたい。
そうなれば、ネットショップを作る意味も大きくなります。
ただ、最初の商品が一つしかない段階では、
ショップ名を考える。
ロゴを考える。
デザインを整える。
カテゴリーを作る。
商品一覧を作る。
利用案内を整える。
と準備しているうちに、
さらには、
競合に埋もれないようにしなきゃ。
検索で引っかかりやすいキーワードをタイトルに~!
説明文をもっと魅力的にしないと!
などの沼がぽっかりと口を開け、
「私は何をしたかったんだっけ?」
となることがあります。
本来やりたかったのは、
自分が作ったものを一つ売ってみること
だったはずです。
最初から必要以上に大きな仕組みを作らない。
それも一つの始め方です。
SNSを使っているなら「投稿→商品ページ」でも販売できる
すでにSNSを使っている人なら、SNSそのものをお店にする必要もありません。
SNSには、
商品を知ってもらう役割
を担当してもらいます。
たとえば、
商品を作る
↓
写真をSNSへ投稿する
↓
興味を持った人が商品ページを見る
↓
内容や価格を確認する
↓
購入する
という流れです。
フォロワーがたくさんいなくても、
「これ、欲しい」
と思ってくれた人が商品ページまで進めるようにしておけば、販売を始めることはできます。
大切なのは、
大勢の人を集めてから売ることではなく、興味を持った人が買える状態にしておくこと
です。
ブログやホームページがあるなら、そこも販売場所になる
すでにブログやホームページを持っている場合も同じです。
作品について詳しく紹介した記事。
制作の記録。
商品の使い方。
自分の活動を紹介するページ。
そこを読んだ人が、
「これ、買えるのかな」
と思ったとします。
そのとき、
商品ページへのリンクがあれば、そのまま購入へ進むことができます。
つまり、新しくネットショップへ人を集め直さなくても、
すでに人が来ている場所を販売への入口にできる
わけです。
データなら、発送しない商品も販売できる
ネットで販売できるのは、箱に入れて送るものだけではありません。
PDF。
写真。
イラスト。
ExcelやWordのファイル。
印刷して使う教材。
こうした、購入した人がデータとして受け取れる商品は、一般にデジタル商品と呼ばれます。
データなので、商品を一つずつ梱包して発送する必要はありません。
「自分には物として売れるものがない」
と思っていた人でも、パソコンやスマホの中に商品候補があるかもしれません。
物を売るなら、発送についても先に考えておく
一方、アクセサリー、本、雑貨など、実際に発送する商品を販売する場合は、購入ページだけ作れば終わりではありません。
どうやって梱包するか。
どの方法で発送するか。
送料はいくらにするか。
発送まで何日くらいかかるか。
返品や交換にはどう対応するか。
こうしたことも、販売を始める前に考えておきます。
特に送料は、
商品価格とは別に必要なのか、それとも商品価格に含めるのか
を購入する人が分かるようにしておくことが大切です。
一つだけ試しに販売する場合でも、
買う側から見て分からないことを減らす
という考え方は変わりません。
個人でも、販売するなら確認しておきたいことがある
「一つだけなら気軽に売れる」
とはいっても、
何も考えずに販売してよい
という意味ではありません。
ネットで商品を販売すると、販売方法や内容によって、購入者へ表示すべき情報などが関係してきます。
たとえばネット販売を調べていると、
「特定商取引法に基づく表記」
という言葉を見かけることがあります。
また、購入者の情報を取り扱うなら、個人情報の扱いについて考える必要もあります。
……急に話が難しそうになりました。
でも、
「趣味のものを一つ売りたいだけなのに、なんだか怖くなってきた」
と、ここでやめる必要はありません。
最初から全部の法律を覚える必要はなく、
自分の販売方法では何を確認する必要があるのか
を一つずつ見ていけば大丈夫です。
販売を始める前に、こうした点も確認しておきましょう。
最初の商品は「売れるかどうかを知るための商品」でもいい
初めて販売すると、
「絶対に売れるものを出さなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、最初から答えを知っている人はいません。
価格はこれでいいのか。
説明は分かりやすいか。
写真はこれでいいか。
本当に欲しい人がいるのか。
実際に販売してみて初めて分かることもあります。
だから最初の商品には、
販売を経験してみる
という役割があってもいいのです。
一つ出してみる。
反応を見る。
説明を直す。
次の商品を考える。
売れたら、もう一つ増やしてみる。
商品が増えて、本格的なお店が必要になったら、そのときネットショップを考える。
店を先に作ってから商品を考えるのではなく、商品が育ってから店を考える。
そんな順番もあります。
MORI MORI CARTは「一つだけ売りたい」から始められます
ネットショップを丸ごと作らなくても、商品ごとの購入ページを作って販売できるサービス
です。
自分の商品を登録すると、その商品を購入できるページを作ることができます。
そのURLを、
SNSに貼る。
ブログから案内する。
ホームページに載せる。
といった使い方ができます。
アクセサリーや本などの発送する商品だけでなく、PDFや画像などのデジタル商品にも対応しています。
だから、
「ネットショップを始めたい」
まで決まっていなくても構いません。
「これ、一個だけ売ってみたい」
から始められます。
▼ブログやWebサイト用の販売カード例
▼SNSでの投稿例

今日やるなら、まず「一個」を決める
まだ販売したことがないなら、最初から十個の商品を考えなくても大丈夫です。
まず、
一個だけ選んでみてください。
スマホにある写真。
自分で描いたイラスト。
作ったアクセサリー。
余っている自作の冊子。
人から便利だと言われたExcelファイル。
自分でまとめたPDF。
その中から、
「これなら一度、誰かに売ってみてもいいかな」
と思えるものを一つ選ぶ。
次に考えるのは、
「立派なお店をどう作るか」
ではありません。
「これを欲しい人が現れたら、どこから買えるようにしよう?」
です。
ネットで商品を販売することと、ネットショップを作ることは、必ずしも同じではありません。
最初の商品が一つなら、
一つの商品を買える場所から始める。
売れたら、次を考える。
増えてきたら、お店を考える。
そのくらい小さなスタートでもいいのです。
