自分で描いたイラストを、ネットで販売してみたい。
SNSに投稿している作品を販売したい。
イラストデータをダウンロード商品として売ってみたい。
原画や印刷した作品を販売したい。
そんなとき、最初に迷いやすいのが、
「どんな方法で売ればいいの?」
ということです。
イラストのネット販売には、いくつもの方法があります。
ネットショップを作る方法もあれば、販売サービスを利用する方法もあります。
また、データとして販売するのか、印刷物や原画として販売するのかによっても、準備するものが変わります。
この記事では、初めて自分のイラストを販売する人に向けて、イラストをネットで販売する方法と、販売前に決めておきたいことをわかりやすく紹介します。
イラストはネットで販売できる?
もちろん販売できます。
たとえば、自分で制作したイラストには次のような売り方があります。
- イラストデータを販売する
- スマホやパソコン用の壁紙として販売する
- SNSアイコンなどを販売する
- 印刷したイラストやポスターを販売する
- 原画を販売する
- 素材として利用できるイラストを販売する
- 注文を受けてイラストを制作する
- イラストを使ったグッズを販売する
「イラストを売る」といっても、完成した一枚の作品を販売するだけではありません。
データとして何度も販売できる商品もあれば、一点物として販売する作品もあります。
まずは、自分が何を販売したいのかを考えてみましょう。
イラスト販売は大きく3種類に分けて考えるとわかりやすい
イラストの販売方法は、大きく分けると次の3種類があります。
1.データとして販売する
完成したイラストをJPEG、PNG、PDFなどのファイルとして販売する方法です。
たとえば、
- スマートフォン用壁紙
- パソコン用壁紙
- デジタルイラスト作品
- 印刷して楽しむイラスト
- SNS用画像
- イラスト素材
などがあります。
データ販売の大きなメリットは、在庫や発送が必要ないことです。
一度商品を作れば、同じデータを複数の人に販売することもできます。
個人でも比較的始めやすい販売方法です。
2.原画や印刷物を販売する
紙やキャンバスなどに描いた原画を販売したり、デジタルイラストを印刷して販売したりする方法です。
たとえば、
- 原画
- 複製画
- ポスター
- ポストカード
- アートプリント
- イラスト集
などがあります。
データ販売とは違い、梱包や発送が必要になります。
その一方で、
「実物の作品を手元に置きたい」
という人に販売できるのが特徴です。
一点物の原画であれば、データ販売とは価格の考え方も大きく変わります。
3.依頼を受けて制作する
完成した作品を販売するのではなく、お客さんから依頼を受けてイラストを制作する方法です。
たとえば、
- SNSアイコン
- 似顔絵
- キャラクターイラスト
- ペットのイラスト
- Webサイト用イラスト
- プレゼント用イラスト
などがあります。
この場合は単なる商品販売というより、制作サービスの販売に近くなります。
あらかじめ、
「何を描くのか」
「修正は何回までか」
「納品するファイル形式」
「完成まで何日程度かかるか」
などを決めておくと、購入者との行き違いを減らせます。
イラストを販売する場所はどうする?
販売するものが決まったら、次は「どこで売るか」を考えます。
代表的なのは、
- ネットショップを作る
- クリエイター向け販売サービスを利用する
- ダウンロード販売サービスを利用する
- SNSや自分のサイトから販売する
といった方法です。
それぞれにメリットがあります。
多くの商品を並べて、本格的にショップを運営したいのであれば、ネットショップは便利です。
一方、
「まずは数点だけ販売してみたい」
という段階なら、大きなネットショップを作る必要がない場合もあります。
自分のサイトやSNSですでに作品を紹介しているなら、そこから購入できる仕組みだけを用意する方法もあります。
SNSでイラストを紹介して、そのまま販売する方法もある
イラストを制作している人なら、XやInstagramなどのSNSに作品を投稿していることも多いでしょう。
その場合、
作品を見る場所と、商品を買う場所を完全に分けなくても構いません。
たとえば、
SNSに作品を投稿
↓
プロフィールや投稿から販売ページへ案内
↓
購入・決済
↓
商品を届ける
という流れです。
自分のWebサイトを持っている場合も同じです。
ポートフォリオや作品紹介ページから、その作品を購入できる場所へ案内できます。
すでに作品を見てくれている人がいるなら、その場所を販売への入口として利用することができます。
データ販売なら「何を受け取れるのか」をわかりやすくする
デジタルイラストを販売するときは、購入者が何を受け取れるのかを明確にしておきましょう。
たとえば、
商品内容
- PNG形式 1点
- 3000×3000px
- RGB
- 300dpi
- 背景透過
といった情報です。
専門的な用途で使われる可能性がある商品なら、画像サイズや解像度なども重要になります。
逆にスマートフォン用壁紙のような商品なら、
「iPhone・Android向け壁紙3種類セット」
など、用途を先に伝えた方がわかりやすいこともあります。
購入する人の立場で、
「買ったら何が届くのか」
がすぐわかる商品ページを作りましょう。
イラストの価格はいくらにすればいい?
初めて販売するとき、特に悩みやすいのが価格です。
イラストには一律の相場があるわけではありません。
また、
データを販売するのか、原画を販売するのか、依頼を受けて制作するのか
によって価格の考え方も変わります。
データ販売の場合
同じ商品を何度も販売できるため、一点ごとの価格を比較的低く設定することもできます。
ただし、
「初めてだから100円」
と、とにかく安くする必要はありません。
制作にかかった時間だけでなく、
- 作品の内容
- ファイルの種類
- セット内容
- 利用できる範囲
- 他の商品との価格差
なども考えて決めます。
原画の場合
原画は基本的に一点物です。
制作時間や画材費だけでなく、作品そのものの価値を含めて価格を考える必要があります。
送料や梱包費も忘れないようにしましょう。
依頼制作の場合
依頼制作では、制作時間が大きく関係します。
さらに、
- 修正回数
- 人物の人数
- 背景の有無
- サイズ
- 納期
- 商用利用の有無
などによって料金を変える方法もあります。
「作品を売る」のか「利用する権利を売る」のかを考える
イラスト販売で特に注意したいのが、購入後にどこまで利用できるのかという点です。
たとえば壁紙として販売するだけなら、
「個人利用のみ」
として販売する方法があります。
一方、Webサイトやチラシなどに使える素材として販売するなら、
「商用利用可」
とすることもできます。
販売前に、
- 個人利用のみか
- 商用利用できるか
- 加工してよいか
- 再配布してよいか
- 商品化してよいか
などを決めておくと安心です。
特に素材として販売する場合は、利用条件を商品ページにわかりやすく書いておくことが大切です。
イラストを販売すると著作権も相手に渡る?
通常、イラストを販売しただけで、著作権そのものが自動的に購入者へ移るわけではありません。
たとえば原画を購入した人が、その作品を自由に複製して商品化できるとは限りません。
データ販売でも同じです。
「画像ファイルを購入すること」と「著作権を譲り受けること」は別です。
著作権そのものを譲渡する場合は、その条件を別途明確にする必要があります。
特に依頼制作や商用利用を含む取引では、どの範囲まで利用を認めるのかを事前に確認しておきましょう。
二次創作イラストを販売するときは注意
自分で描いたイラストであっても、既存の漫画・アニメ・ゲームなどのキャラクターを使った二次創作の場合は注意が必要です。
作品や権利者によって、二次創作や販売についてのガイドラインが定められていることがあります。
「自分で描いたから自由に販売できる」とは限りません。
販売する前に、公式のガイドラインや利用条件を確認しましょう。
また、芸能人や著名人の肖像を使った作品なども、権利上の問題が生じる可能性があります。
最初からたくさんの商品を用意しなくてもいい
イラスト販売を始めようとすると、
「ショップらしくするために20点くらい必要かな」
と考えてしまうことがあります。
しかし、最初から大量の商品を用意する必要はありません。
まずは、
3点販売してみる。
あるいは、
気に入っている1作品だけ販売してみる。
それでも構いません。
実際に販売してみることで、
「商品説明はこれでわかるか」
「価格はどうか」
「どんな作品が見られるか」
「購入まで迷う場所はないか」
といったことが見えてきます。
最初から完璧なショップを作るより、小さく販売を始めて、必要に応じて増やしていく方法もあります。
ネットショップを作らずにイラストを販売する方法
「イラストを売ってみたいけれど、ネットショップを作るほどではない」
という場合は、決済ページだけを用意して販売する方法もあります。
たとえば、
自分のWebサイト
↓
作品紹介
↓
「購入する」ボタン
↓
決済ページ
という形です。
SNSから直接、決済ページへ案内することもできます。
商品数が少ない場合や、すでに自分のサイト・ブログ・SNSなどで作品を紹介している場合は、こうしたシンプルな販売方法も選択肢になります。
MORI MORI CARTなら、今あるページから販売を始められます
MORI MORI CARTは、ネットショップを新しく作らず、今あるWebサイトやSNSから商品を販売するためのサービスです。
商品を登録すると、購入・決済に使える販売ページを作成できます。
そのURLを、
- 自分のWebサイト
- ブログ
- SNS
- ポートフォリオ
- 作品紹介ページ
などに設置して利用できます。
たとえば自分のサイトに掲載しているイラストの横に、
「この作品を購入する」
というボタンを追加することもできます。
「まずは数点だけ販売してみたい」
「作品を紹介しているサイトはすでにある」
「ネットショップ全体を管理するほどの商品数はない」
という場合にも使いやすい方法です。
▼ブログやWebサイト用の販売カード例
▼SNSでの投稿例

まとめ|まずは「何を、どんな形で売るか」を決めよう
イラストのネット販売には、さまざまな方法があります。
データとして販売する。
原画や印刷物を販売する。
依頼を受けて制作する。
まずは、このどれを販売したいのかを考えてみましょう。
そのうえで、
何を売るか
↓
いくらで売るか
↓
購入者は何を受け取るか
↓
どこまで利用できるか
↓
どこから購入してもらうか
を決めていけば、販売の形が見えてきます。
最初から大きなネットショップを作る必要はありません。
まず一つの商品を販売してみて、必要になったら商品や販売方法を増やしていく。
そんな小さな始め方でも十分です。
自分のイラストを「見てもらう」だけでなく、欲しいと思ってくれた人がそのまま購入できる場所を作る。
そこから始めてみてはいかがでしょうか。
